
ハロー!プロジェクト、通称ハロプロの音楽を聴いていると、ふと不思議な感覚に陥ることがありませんか?それは、最新のダンスミュージックでありながら、どこか懐かしい「欧米化以前」の日本の調べが混ざっているような感覚です。今回は、ハロプロ音楽に脈々と流れる和のルーツについて考察します。
古くからのファンは、ハロプロの楽曲制作を主導してきたつんく♂氏のルーツに「宮川左近ショー」のような浪曲や演芸のニュアンスを感じ取っています。実際、「具体的にいつ欧米化したのか?」という議論の中で、明治時代やビートルズ来日など様々な説がありますが、ハロプロの楽曲にはその「欧米化の波」をすり抜けて残った、日本特有のコブシやリズムが息づいています。
例えば、「ふるさと」や「雑草のうた」といった楽曲。これらには、西洋的なコード進行の中にも、どこか「東京悲歌」や「リンゴの唄」といった昭和初期の歌謡曲、さらにはそれ以前の民謡に通じる「土着の響き」が含まれているのです。
かつての「ちゃっきり娘」や昭和の「三人娘」、そしてモーニング娘。。名前に「娘」を冠するアイデンティティ自体が、非常に日本的で伝統的な興行の世界を感じさせます。「ギターやドラムが入っていれば欧米化だ」という極端な意見もありますが、ハロプロの凄さは「西洋の楽器を使いながら、中身は小唄や浪曲のようなウェットな情念を歌い上げる」というハイブリッドさにあります。
1930年代から戦後にかけての特殊な期間を経て、日本の音楽は急速に欧米化しました。しかし、私たちの祖父母の代が生きていた時代の感覚は、遺伝子レベルで現代のハロプロメンにも受け継がれているのかもしれません。最新のK-POP的なトレンドを取り入れつつも、どこかで「帰ってこいよ」と呼びかけるような、日本の原風景を感じさせるメロディ。これこそが、ハロプロが長年愛され続ける理由の一つではないでしょうか。
「君が代」のプロトタイプをイギリス人が作ったように、日本の文化は常に外来のものを取り入れながら形を変えてきました。ハロプロもまた、欧米の音楽を吸収し、韓国のトレンドを意識しながらも、その核心には「日本人の魂」を宿しています。次に彼女たちの曲を聴くときは、そのベースに流れる「欧米化以前」の響きに耳を澄ませてみてください。きっと新しい発見があるはずです。
など
「国境の町」全員
「旅笠道中」白根一男
「船頭可愛や」三船和子
「鴛鴦道中」青葉笙子
「なつかしの歌声」二葉あき子
「蘇州夜曲」胡美芳
「あゝ紅の血は燃ゆる-学徒動員の歌-」安西愛子
「お山の杉の子」安西愛子
「リンゴの唄」並木路子

2025/10/1

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