
Juice=Juiceの最新シングル『盛れ!ミ・アモーレ』が、かつてない勢いでチャートを駆け上がっています。その爆発力の源泉となっているのが、歌い出しを担当する工藤由愛(タコちゃん)と有澤一華(いちかちゃん)の二人です。
インタビューで明かされた、レコーディング時の「マイクを壊す勢い」というパワーワード。その裏側にある、彼女たちの並々ならぬ決意と情熱に迫ります。
曲の第一印象を決める重要な歌い出し。工藤さんは当初、リズムへの苦手意識から「自分には来ないだろう」と思っていたそうです。しかし、蓋を開けてみれば自分に回ってきた大役。「キターっ!」という喜びとともに、彼女が取った行動は、自分の武器である「力強さ」を最大限にぶつけることでした。
「マイクを壊すくらいの勢いで歌いました(笑)」
この工藤さんのエネルギーをスタジオの外で見学し、そのままの熱量でバトンを受け取ったのが有澤さんです。ディレクターからの「ライブで最初にバーン!と歌うことをイメージしろ」という指示を完璧にインプット。有澤さんもまた、マイクを壊さんばかりの勢いで声を吹き込んだのです。
二人のパフォーマンスに対しては、ネット上で「歌うことと叫ぶことは違う」「ピッチがズレている」といった厳しい指摘があるのも事実です。しかし、今のJuice=Juiceに求められていたのは、優等生的な歌唱ではなく、聴き手の心を一瞬で掴む「圧倒的な熱量」でした。
実際に、この「マイクを壊す勢い」の歌い出しがあったからこそ、TikTokなどで楽曲がバズり、多くの一般層にまで届く結果となりました。「音程よりも響きとエネルギー」。二人が見せたその覚悟こそが、今のグループの勢いを象徴しています。
曲の途中で二人が手を繋いで回る振り付けについても、「日常からの全部が合致した感じがある」と工藤さんは語ります。普段からお互いを支え合い、高め合っている関係だからこそ、ユニゾンの響きも、ダンスのタイミングも、計算を超えた「ガチッ」とハマる感覚があるのでしょう。
「何も考えずに歌ったら合致する」
有澤さんのこの言葉は、二人の信頼関係の深さを物語っています。技術を超えた先にある、エモーショナルな表現。それこそが『盛れ!ミ・アモーレ』がこれほどまでに支持される理由なのかもしれません。
批判を恐れず、自分たちの信じる「熱さ」を貫く工藤由愛と有澤一華。彼女たちのマイク(と魂)を壊すような歌声は、これからも多くのファンの心に火を灯し続けることでしょう。
マイクを壊すくらいの勢いで歌いました
――20枚目のシングルは強力な両A面で、『盛れ!ミ・アモーレ』では2人が出だしを繋いでいます。
工藤 出だしのパートは欲しいなと思っていました。ただ、私はリズムが苦手で、音の少ない出だしで事故ってしまわないか、スタッフさんもたぶん不安だから来ないかなと思っていました。そしたら、出だしをいただけて「キターっ!」と(笑)。
――全員がまるまる1曲レコーディングしてから、歌割りが決まるそうですが、そこは狙って録ったんですか?
工藤 私の声はバーンと良くも悪くも力強く出るのが特徴で、それを活かそうとマイクを壊すくらいの勢いで歌いました(笑)。
――その出だしから有澤さんが受けていて。
有澤 録る順番が私の前が工藤さんだったんです。早くスタジオに入って、工藤さんのレコーディングを見学していたら、曲と声がめっちゃ合っていたので、ライブでやるのが楽しみになりました。ディレクターさんに「ここはこうして」と言われていたのも全部インプットして、私もマイクを壊すくらいに歌いました(笑)。
何も考えずに合致しました
――そういう勢いが求められていたんでしょうね。
有澤 ライブで最初にバーンと歌うことをイメージするように言われました。私はレコーディングは苦手なんですけど、ライブを想像したら歌いやすくて、自分の中で一番しっくり来たパートでした。
――レコーディングは苦手なんですか? ディレクターさんに褒められているとも聞きますが。
有澤 いやいや。作品を作るレコーディングでは感情やノリより、どこで切るとか決まりごとが少なからずあって。そういうのが少し苦手なんですけど、ライブの情景が見えたら表現しやすかったです。
工藤 歌割りを見て、最初の“工藤”の下に“有澤”と書いてあって、一華ちゃんとユニゾンできるのが楽しみでした。
――振りでもそのあと、2人が手を繋いでクルッと回っています。タイミングもピッタリ合いました?
工藤 そうですね。私はいつも一華ちゃんに支えられていて、一緒に何かできる嬉しさが溢れました。日常からの全部が合致した感じがあります。
有澤 私も工藤さんと2人のパートは好きです。いつもは歌を覚えるのに時間がかかって。歌割りで「この人はこういう声質だから私はこう歌おう」と考えるんですけど、工藤さんとのユニゾンはただ楽しみで、何も考えずに歌ったら合致する感じがします。振りもパズルみたいにガチッとハマりました。
櫻井「ハロプロの看板はモーニング!」